遠く離れたもう一つの日本に想いを馳せる日「熊本ブラジルの日」


今年で9年目の開催です。「熊本ブラジルの日」
初回は熊本地震の年。2016年でした。別のブログでも書きましたが、
余震が続くテントや避難所で開催準備を進めたのを思い出します。
毎回ですが産みの苦しみを伴って開催しているイベントです。
途中、コ○ナ茶番も挟まり、イベントという形ではなく
食事会になったり、動画撮影だけになったりもしました。
イベントは立ち上げも大変ですが、続けるのが本当に大変。
僕はすでに運営からは退いていますが、
開催を続けている若手?の皆様には頭が下がります。

これは記念すべき第一回目の模様。

さて今年は6月16日(日)に開催されます。
ブラジルでは6月18日が正式な「移民の日」およそ115年前に
最初の日本からのブラジル移民がサンパウロのサントス港に到着しました。
その時の移民総監督が熊本市城南町出身の上塚周平翁。

このイベントをするようになってから、
熊本の方で身内にブラジル移民がいる方が結構
いらっしゃる事を知った。このイベントを立ち上げた当初は
割とポジティブな情報ばかりを発信していたけど、
実際は「口減らし」の意味もあった。

身内にブラジル移民が居ることを語りたがらない方もいらっしゃる。
熊本出身の日系移民の方はとても多いが、皆が皆、成功したわけではない。
詐欺まがいに荒地を渡され、文字通り野垂れ死んだ方もいらっしゃる。
ブラジル移民の当初の仕事はの過酷な農業だったので、
今、ブラジルで活躍している日系ブラジル人の方々は、教育を受けて
のし上がった人ばかり。
「自分の子供には過酷な農業はさせたくない」
移民一世の方々は、自分の子供たちの教育に力を入れたそうな。

これは日系のスーパーマーケット

めっちゃ綺麗!

今年2024年。ほんの少しだけサンパウロ州のモジ ダス クルーゼス
というところに滞在して、日系の方々と触れ合うことができた。
その前の2016年の渡伯の時もプロミッソンなど日系の方々
多く住んでいるところを訪れた。
その時に日系の皆様に言われたことがある。
「いつでも日本の事を想っています」という言葉
実際、日系の皆様は自分たちのルーツを忘れないために
本国の日本人よりも日本文化を大切にしている。
お祭りをしたり、茶道や和太鼓をしたり、カラオケも大人気。
お年寄りの日本語はとても上品でちょっと懐かしい響きがある。

これは日系の方々開催の秋祭りパンプレット
今、本国の日本は西洋文化に押されて、言葉や
伝統的な日本文化が余り大切にされていないような気がする。
会話にやたら横文字を織り交ぜたり。
サンバダンサーの僕が言うのもなんだけど(笑)

ブラジルで初めての茶道体験

ポンと大切に残された日本が地球の裏側のブラジルに有る。
「何かあったら助けたい!」と言ってくれる家族でもある。
熊本地震の時も義援金を送ってくれた(泣)
その事実を知ってる熊本の方はどれくらい居るだろう。


遠いブラジルの話だから、普段は全然関わりなく生活してる方々が
ほとんどだと思う。
でも、一年に一回くらいはブラジルの日系の方々に想いを馳せる日が
あっても良いのではないでしょうか?
本当に日本で何かあったら助けてくれる家族が居るって
心強いと思いますよ。

2024年6月16日
午前11時開場
場所は南坪井町イタリアンレストランのSazae
前売り3,500円(軽食ワンドリンク付き)
当日4,000円
申し込みはこちらから
是非お越しください!
サンバショーもありますよ!