進化し続けるサンバダンスと付き合って四半世紀(笑)横道にそれながらサンバダンスを語ってみる。


僕は年間平均して数本のサンバのコレオグラフィーを制作しています。
振付師として自分を売っている訳ではないので、本数も少ないし外部から依頼されて制作することも少ないですが、ショー用にせよ外部からの発注にせよやることは一緒。

外部からの発注だと、やれ「キーワード」だの、この「プロモーションを遡及するように!」だのの依頼となりますが、
サンバを基本にしてコレオグラフィー(振付)を作ることになります。

で、サンバって何?ってことになるわけですが。
「もっとサンバっぽく!もっとハッピーに!」という、非サンバ関係者からのオーダーは、かなり偏向したイメージをもとに言われてることが多い。というか、それが全て。

改めてサンバダンスに限っていうと…
変化し続けているダンスジャンルだなと思う。もちろん、他のジャンルがそうじゃないという意味ではありません。

サンバダンスの中でもSamba no pe(サンバ ノ ぺ)を踊るPassista(パシスタ)というダンサーポジションにひたすらこだわって、かれこれ四半世紀(笑)になります。これは横道にそれることなく!ちなみに前にも言いましたが、ブラジル現地では男女ダンサー関係なくPassista(パシスタ)と呼ばれます。女性名詞だから女性用の言葉なんじゃ?というのは間違い。女性はパシスタ、男性はマランドロなんていう区分けは間違いです。もぅ…ここら辺はそろそろ認識が日本でも広まってほしいなと。かなり恥ずかしい(笑)

またまた横道にそれますが、ブラジルに行って、単に「サンバを習いたいんです!」って現地の方々にいうと、ペアダンスのサンバの教室を紹介されます。Samba de Gafieira(サンバ ジ ガフィエラ)っていう、タンゴを明るく軽やかにした感じのペアダンス。

皆様が想像するサンバステップを習いたいなら、Samba no pe(サンバ ノ ぺ)を習いたいと言わないと伝わりません。
Samba no pe(サンバ ノ ぺ)は訳すると脚で踊るサンバ。
さらに、Escola de samba(サンバ学校)と呼ばれる地域のサンバチームの中で、Passista(パシスタ)が踊るSamba no pe(サンバ ノ ぺ)というところまで限定しないと、日本で一般的に認識されているサンバダンスには行きつかない。

今日の本題。「進化し続けるダンスジャンルのサンバ」なんですが、
これはダンス技術としてのサンバの変遷を、ひたすらPassista(パシスタ)として四半世紀見続けた僕の感想です。

一言でいうと「随分変わったな」と。

Samba no pe(サンバ ノ ぺ)の基本ステップ。
皆様が想像する脚をバタつかせるあれです(笑)基本の足運びは変わりませんが、女性の場合腰の入れ方やら膝の入れ方、男性の場合かかとや、つま先の使い方やらがだいぶ変わった。

それ以外、コンビネーションに関しても四半世紀前とは比べ物にならないくらい多彩になった。自由度が増えて、よりサンバとの一体感の表現が自在になったと思う。

僕は四半世紀まえ、当時僕が所属していたサンバチームの事務所で、誰かが撮影してきた画質の悪い現地のビデオ群を擦り切れるほど研究し、ブラジル現地でもダンサーのダンスを目を皿にして見てきました。当時から僕は女性スタイルの踊り方、男性スタイルの踊り方を同時進行で研究、習得してきたわけですが…

そのうえでの感想。「ここ20年くらいのサンバダンスのジャンルとしての発展がめざましい」それ以前のサンバダンスはまだまだ「ダンスジャンルとして黎明期」といってもいいと思う。これはブラジルを含めて。

昨今はネットで瞬時に現地の動画が見られる。これも発展のスピードを加速させていると思う。こんな構成やコンビネーションできた!的な動画が日々上がってくる。ブラジル人が嬉々として(笑)
昔は実際に現地で撮影しないと入手できなかった動画が、今はすぐに手に入る。しかも無料で。

つまり…
発展が早い分、常に自分をサンバダンサーとして日々アップデートしていないと「あっという間に陳腐化する」ということです。
サンバは衣装を着れば、ビジュアルで「ある程度それらしく見えてしまう」特に女性は。そこに甘えてアップデートを怠ると、ただ羽根を背負った人になってしまう。ちなみにSamba de enredo(サンバ ジ エンヘード)カーニバルで使うサンバ楽曲ですが、ちなみに30年前と今ではBPMが全然違う。年々曲のスピードが早くなってる。楽曲自体進化?している。
先日、僕は現役続行宣言をしました。僕はサンバダンサーを仕事にしているので、現役で居続けるには陳腐化してはダメなんですねー。

サンバダンサーを仕事にする!なんて振り切った?事でないにせよ。
人前で踊る立場のダンサーは、日々のアップデート(練習、レッスン参加、エンサイオ参加、研究)は、しっかりやっておいた方が良いと思います。
そうしないと自分が暫くレッスンやエンサイオに行かないうちに、先日まで後輩だったダンサーが自分より魅力的にショーで踊ってる!活躍してる!なんてことも普通に起こる。

それくらい「発展のスピードが速くなっている」ダンスジャンルとしてのサンバの話でした。

というわけでサンバレッスンやってます。
10月4日(土) 13時から 秋津公民館
10月6日(火) 19時半から 田迎西コミセン
お気軽にご参加ください(^^)

主宰:熊本サンバレッスンコミュニティ
企画:プランニングオフィス アブド・アート
(アモーブラジル ダンス&アート)






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