熊本にはサンバ熊本というサンバチームが存在します。
サンバ未開の熊本で僕が12年前に立ち上げました。
そのときの苦労話はさておき。
今日は「自分で守る自分の居場所」という話をしたいと思います。
唐突ですがサンバのコミュニティは特殊な場所です。
サンバチームではダンスの練習や楽器の練習しています、
月二回のエンサイオと呼ばれる練習会で、
自分たちのパフォーマンスの精度を上げ、
各種イベントやショーに出演する。これが活動のメインどころ。
関東の場合は「浅草サンバ」が主軸になるかな?歌も練習するね。
と考えると、ダンス教室やバンド活動と同じじゃん!
と受け止められる人が多い気がします(笑)個人的な感想。
じゃぁ、ある程度スキルが身に着いたら自分で研究するなり
練習するなりして出番があったら合流すればいい?
ブラジルのエスコーラと呼ばれる大規模のサンバチームでは
確かに個別の楽器練習会やダンス練習会を
上級者が開催するという光景が見受けられる。
エスコーラとは学校を意味するので、サンバチームは技術を習う場所という
意味もあるのはある。
では、人に教えられるほどの上級者だから
普段のエンサイオに上級者は来ない?出演があるときだけ来る?
答えはNoです。
これがサンバのコミュニティの特殊なところ。
どんなに上級者になろうが、スーパーダンサーになろうが
エンサイオには必ず来ます。
なぜなら自分の居場所を守る必要があるから。
それは自分の出演するポジションを守るという意味もあるが、
コミュニティ自体を維持するという意味もある。
コミュニティ維持がとても重要。
サンバチームの活動を維持するには運営にかかわる雑務も含めて
多岐にわたる。
僕がブラジルでサンバチームのエンサイオに参加していたとき、
外国人の僕は、単にその場に行って踊るだけでしたが、
その場を準備、維持するために沢山の人が関わっているのも
見ることができた。
サンバチームの規模にかかわらず、
それぞれのメンバーがコミュニティへの愛着を持って
活動に参加しているのを見ることができた。
自分の居る場所を自分の手で守ってる。
例えば、
ある日突然、そのチームが無くなったら?
危機感とまでは行かなくても、自分のチームへのコミット具合が
そのサンバチームの維持存続に直結しているとしっかりと認識している。
ブラジルでも(日本でも)チーム活動やってれば色々あります(笑)
ホントに、「あいつはどうだの、こうだの」ってリオのチームでも
バチバチ、ドロドロやってた。それすらチームがあるからできること。
その清濁を飲み込んだ上で一体感を作り上げ、
壮大なサンバパレードが実現する。
サンバ熊本は一進一退を繰り返して少しづつ成長した
熊本のサンバコミュニティです。
一度はエンサイオ参加メンバーがゼロになった時もあった。
その時は、さすがに僕の妻も泣いたけど。いっそ辞めちまおうかと(笑)
自分の居場所があることは決して当たり前ではない。
そんな想いを感じつつ、先日のエンサイオは沢山の方々に
来てもらった!とにかく感謝しかない。
良かったらサンバ未体験の方も、
気軽に熊本のサンバコミュニティを覗いてみませんか?
居心地の良い居場所が見つかりますよ(^^)
次回エンサイオ(練習会)は
7月15日(祝)13:00~
秋津公民館にて!